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助成団体の活動例「(任意団体) 双子ちゃんと一緒!@すぎなみ」

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「(任意団体) 双子ちゃんと一緒!@すぎなみ」

新規設立団体への助成例をご紹介します。「双子ちゃんと一緒!@すぎなみ」は、「大変な双子育児を楽に楽しく」をコンセプトに、2020年にできた任意団体です。妊娠期から友人関係にあった、偶然にも名前が同じである代表の松本彩乃さんと副代表の柳川彩乃さんとで立ち上げました。その後、副代表に三國さん、2021年には亀井さんが合流されました。4人とも低年齢の双子を育てるママです。代表の松本さんにお話を伺いました。


1. 団体設立に至った経緯

私は、2018年双子の母となりました。初めての出産で双子だったため想定外のことが多々起こったり不安になったりしながら育児をしていました。というのも、ほとんどの子育て情報や施設は単胎児(子ども1人)用で、多胎児(双子以上)の為の情報では無いためです。双子を連れての外出がままならならず孤独を強く感じていました。やっとの思いで外出した先でも、双子の制約があって傷つくこともありました。そんな私にとって、同じ双子ママとのやり取りや区の保健センターで開催される双子会が私の拠り所、心の支えでした。
しかし、保健センターの双子会は平日開催です。復職を前にして、双子会のつながりが途絶えることが寂しく不安でした。また、共働きの家庭も増加しているなか同じような不安や悩みを持つママも多いと思いました。
そこで、復職後にも行ける土日開催の双子会が欲しいと考えたのです。

対面イベント中も子どもたちはのびのびと自由

2. 助成金を知った経緯と申請した理由

 2020年2月に団体を設立するにあたって、杉並ボランティアセンター(以下、ボラセン)に団体登録に行きました。ボラセンでは担当の方が丁寧に地域福祉活動費助成金ついて説明してくださいました。ぜひ応募したいと思いましたが、残念ながら団体設立前月の1月に申請期限は終了してしまっていることを知り、断念しました。
ボラセンからは毎月、「ボラン・て」という会報誌が送られてきます。そこで未来をつなぐ子ども資金(以下、子ども資金)の助成のことを知り、応募に至りました。
団体の運営は、ボランティアと寄付で賄っています。自分たちで会場を借りてイベントを開催しようにも費用が必要です。そのため、イベント時には参加者から1家族500円の会費を頂いています(2020年10月現在)。土日に開催したオンラインおしゃべり会ではすでに手ごたえを感じていましたが、7月の対面イベントは予想よりはるかに好評でした。今後もぜひ会場を借りてのイベントを継続したく、助成金の申請に至りました。さらに、2021年には創立1周年の総会も開催したいので、その資金調達も申請の理由です。

名刺大の『紹介カード』は団体の認知度を上げ、参加者を増やす目的で作成
→財布等に入れての持ち歩きを提案

3. 助成金の申請と選考会

 選考会へ向けて、入念に準備した資料は12ページにもなりました。資料の構成は次の通りです。

①団体設立目的
②双子育児を取り巻く現状
③現状の解決提案
④活動内容
⑤現在の活動
⑥活動予定
⑦課題
⑧助成金応募理由

 選考会では、今までの大変だった日々が蘇り、涙ながらの発表となってしまいました。この活動に対する思いが溢れてしまったのです。しかし、その熱い思いをお伝えした結果、希望金額5万円を満額受け取ることができ、とてもありがたかったです。
選考会の講評では自分たちだけでは考えもしなかったご提案や、将来へのアドバイスまで頂きました。助成金を頂いたことはもちろん、これほどまでに真剣に当団体を見て頂ける機会となり、得るものが大きかったです。

4. 現在の活動内容

 スタッフである私たち自身が双子育児を楽しみ、多胎児家庭に情報・経験を共有できる場を提供したいと考えています。
①オンラインプレママセミナー:コロナ禍でもある為、インターネットを利用しオンラインでのイベントを開催しています。多胎児妊婦さんの妊娠当初の驚きと不安を先輩ママと話すことによって、解消しようとするものです。オンラインイベントは参加費無料です。
②オンラインおしゃべり会:双子育児は、楽しさは2倍ですが経済的・体力的・時間的すべてにおいて大変なことも事実です。同じ境遇のママ同士で話し、日常の疑問や悩みを共有することが不安の解消につながります。
③対面イベント:先輩ママとパパが双子用だっこ紐の使い方を実演して見せたり、バザー(成長して着られなくなった洋服のお譲り会)をしたりしています。購入前に実際の品物で試せる機会は、購入を検討するにあたりとても有益です。会場ではパパ同士の交流も自然と生まれていました。我が子以外の双子の様子を見て、自分の子育てのヒントとなったという話がママからもパパからも聞こえてきています。

対面イベントの後半で行われた、バザーの様子

先輩パパママがハーネスの使い方を新米パパママに教える

5. 未来をつなぐ子ども資金に思うこと

助成金を申請するに当たって、子ども資金さんから団体の継続と発展の為の方法を細やかにご教示頂きました。例えば、オンラインの仕組みを導入する為に、年会費が2万円のWeb会議ツールを導入しようとしました。しかし、スペックが若干違うものの、はるかに安いシステムがあることを教えて頂きました。子ども資金さんとの出会いに本当に感謝です。助成金のおかげで安心感を持って継続的に活動することができています。
また、設立したばかりで知名度がない団体ですので、「杉並チャリティ・ウォーク」に参加して、当団体の知名度がアップできたらと考えています。当日は『双子行列』を作る予定の子どもたちはもちろん、いつもいっぱいお手伝いしてくれる双子のきょうだいたちや、双子のママ、パパの笑顔も参加者に見てもらいたいです。

対面イベントでの集合写真

6. 未来への夢

多胎児の親たちが「大変だから外出ができない。」という考え方から、「双子イベントに行きたいから頑張ろう!」と思って頂けるようなイベントを作っていきたいです。
選考会では、「子育て中のママだけでなく、双子を育て上げた人からも、育児のアドバイスをもらうようにすると良いのではないか。」とのご意見も頂きました。私たちもいつかは子育てから手が離れます。将来は、ピアサポート事業(同じ立場の人によるサポート、ここでは多胎児育児経験者が子育て中の人を手助けする活動)にも力を入れたいです。

「双子ちゃんと一緒!@すぎなみ」のあゆみ

2020年2月 任意団体「双子ちゃんと一緒!@すぎなみ」として設立
2020年4月 第1、2回 オンラインプレママセミナー
2020年5月 第1、2回 オンラインおしゃべり会
2020年6月 第3、4回 オンラインおしゃべり会
2020年7月 第1回 リアルイベント 荻窪区民センター・浜田山会館
2020年8月 第5回 オンラインおしゃべり会
2020年9月 第6回 オンラインおしゃべり会
2020年9月 未来をつなぐ子ども資金の助成金を受領
2020年10月 第2回 リアルイベント 荻窪区民センター
2020年11月 第7回 オンラインおしゃべり会
2020年12月 第3回 リアルイベント ミニクリスマス会@荻外荘公園
2021年1月 第8回 オンラインおしゃべり会
2021年2月 プラザ成田西おしゃべり会×双子ちゃんと一緒!@すぎなみ コラボイベント

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