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助成団体の活動例「(任意団体) 火ようグラウンド」

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「(任意団体) 火ようグラウンド」

新規設立団体への助成例をご紹介します。「火ようグラウンド」は、子育て経験のある母親7名からなる任意団体です。2019年から井草森公園で活動を始めました。その名の通り、火曜に0~3歳児の親子向けの遊びを提供しています。代表の大竹史代さんとスタッフの宮本美紀さんに、なぜ新規設立団体への助成を受けようとしたのか、お話を伺いました。

1.「火ようグラウンド」はどういう団体ですか

スタッフ7人の子どもたちが通っていた幼稚園側からの提案もあって、園児の弟、妹たち、まだ幼稚園に入る前の子どもたちとお母さんに園庭で遊んでもらう場作りを始めたのが2015年。「子どもの遊び」というよりはお母さんと子どもが一緒に過ごす時間の大切さに気付いてもらう場でした。自分たちも子育てをしていく中で、就園前の子どもと母親の家庭での関わり方が大切だと切に感じていました。4、5歳で気づくよりも、もうちょっと前から子どもとの向き合い方を知っていたら、もっともっと豊かな時間が過ごせたのではないかと気付かされたのです。近年、世間に流されて、「幼稚園に上がるまでに文字が書けるようにしなくては。」「英語を習わせなくては。」とあせるお母さんも見かけます。お母さんのはやる気持ちは子どもの行動にも現れます。お家でお母さんとゆったりした気持ちで過ごせていない子は、せっかく幼稚園で素敵な時間を用意してくれても、そこにうまく入れません。この『火ようグラウンド』という場で、未就園児とお母さんの関わりあいを就園前にうまく伝えて行けたらいいな、という気持ちで活動しています。

活動中は井草森公園の木にこの布の看板がかけられる

2. 助成金を受けようと思ったきっかけと公開選考会まで

 絵の具などの材料費が参加費だけでは足りず、スタッフの持ち寄ったものに頼っていました。これではいくら活動を続けていても長くは続かないと思ったときに『助成金』という制度があることを知りました。初め、他の助成金を申請していましたが、受領に至りませんでした。その段階で次に応募できる助成金を探し、出会った2度目の正直が、この未来をつなぐ子ども資金(以下、子ども資金)の助成金です。申請にあたっては、提出書類も初めて見ても理解しやすかったので、スタッフで話し合って、書きたいことをすぐにまとめられました。
公開選考会当日、さまざまな経験をお持ちの助成選考委員の方の審査講評が直接お聞きできて良かったです。保育の専門家ではない私たちに、助成金を頂いて活動する際の注意点について細かいアドバイスを頂きました。具体的には、どのような保険に入っていたら良いか、 他のどういった団体と交流を持っていくとより未来につながるかなどです。
申請は「団体の目的」と「活動資金」をハッキリと見直すきっかけになりました。私たちのこんな小さな活動に寄り添ってくれる助成金があって本当に心強いです。

助成金受領まで絵の具などの材料はスタッフが自宅から持ち寄っていた

3. 未来をつなぐ子ども資金に思うこと

 子ども資金が区役所などの公の機関でなく、有志の方が作られたNPOだと知って驚きました。
また、「すぎなみチャリティ・ウォーク」という活動は、「火ようグラウンド」の活動を広げていくキッカケにもなる良い機会だと思います。歩いて健康になれますし、歩く中で団体を宣伝するチャンスもあると思うんですよ。毎年、いろんな人と出会えるのも嬉しいですね。子ども資金は、設立したばかりの団体に、ありがたい活動をして下さっていると思います。

公園の自然の中で行う絵本の読み聞かせ

4. 現在の活動内容

 2019年7月からは活動の場を井草森公園に移しました。空を見たり、風を感じたり。公園のたくさんの自然を生かした環境で、毎週火曜の9:30~11:30、大雨と祝日、夏休みなどの長期休暇以外、一家族200円の参加費で活動しています。参加費は保険とお絵かきなどの材料費となります。たまたま通りかかった親子連れも大歓迎で、新聞遊び、色水遊び、落ち葉遊び、絵本の読み聞かせなどの遊びが活動です。お母さんにリラックスしてもらえるように子どもと一緒にできるヨガなどの体操も取り入れ、悩んでいる保護者に寄り添えるように、スタッフで参加者を見守っています。お母さんが「子育てに悩んでも良いんだ。今日はそういう気分なんだ。」と気付いたときに、公園の四季と私たちスタッフがごく自然にそこにいる、そんな環境作りを目指したいです。
加えて、小物の販売も活動のひとつです。自然素材も織り交ぜて作ったバッジ、くるみボタン、マグネットなどを井草森公園に来た方や、近所のお店に置いて頂いて売っています。初めは、お子さんが描いた絵が素敵だったので、絵ハガキにしてプレゼントしようというところから始まりました。売り上げは活動資金にしています。 

缶バッジなどの販売

5. 今後の活動と課題

いろんな子が来ているので、用意していた遊び方に興味を示してくれず、違うことをやりたがる子もいます。バラバラになるとスタッフの目が行き届きません。また、お母さんの話を聞いてあげようと付き添っていると、活動自体がおろそかになることもあります。そういう点では、参加者が増え過ぎると難しいのかも知れません。もちろん、たくさん人数が集まってほしいという気持ちもあります。活動を通じて子どもとの関わりあい方について考えてもらって、子育てが楽しくなる人が大勢出てくれたら嬉しいです。生まれたばかりの小さい子供でも意志があって、表現しているという部分を大事に思ってくれる人を増やす活動を続けていきたいです。他にも、公園を利用している他の活動団体とも交流を深めたいと考えています。
欲を言えば、屋根のある拠点がほしいですし、火曜だけではやりたいことがやりきれていません。子どもたちの為に木々の葉が落ちてくる自然いっぱいの場所で活動しつつ、将来的にはスタッフや保護者たちの勉強会もやっていきたいです。

小さい子どもは遊びながら表現している

 

 

「火曜グラウンド」のあゆみ
2015年9月 区内の幼稚園で前身となる活動を開始
      (=幼稚園のグラウンドにて親子で遊ぶ場を提供)
2019年7月 活動の場を井草森公園に移し、「火ようグラウンド」として規約を作成
      以来、毎週火曜に活動
2020年9月 子ども資金より助成金を受領

メールアドレス
kayouground@yahoo.co.jp

インスタグラム  

https://www.instagram.com/kayouground/

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