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助成団体の活動例 任意団体「ばぁばら」

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任意団体「ばぁばら」

女性2名からなる団体「ばぁばら」。メンバーお二人ともが、おばあちゃん。「ばぁば」なのです。まちの社会資源である「ばぁば」を中心に「ら」=等(じいじ、学生、ママ、パパ、おっちゃん、おばちゃん等々)が「まちの子どもたちの育ちと子育て中の人たちに寄り添い支援しよう」という呼びかけの思いを込めたネーミングです。設立から10か月の活動で、なぜ助成金申請に至ったか、共同代表の能登山明美さんに熱く語って頂きました。(本記事は、もうひとりの共同代表、柴田文恵さんからの文書回答による「想い」も加えて、構成しました。)

(2019年11月取材)

1.助成金を申請した経緯「杉並区でフードバンクを!」

「フードパントリー」。簡単にいうと余っている食材を必要な人に渡す場所です。埼玉県は県が主導で行っていますが、23区内では豊島区、練馬区の子ども食堂の運営組織が年間数回行っています。また八王子市などにも自治体主導で同様の取り組みがあります。東京都では政策として、各区に2つのフードパントリー(以下、パントリー)を作ってほしいと各自治体に下ろす準備はありますが、杉並区行政ではまだ受け入れとしては動いていません。
 
たくさんの寄り添い家庭の状況から、このフードパントリー活動の必要性を感じ、実現のための準備として色々試行錯誤をしました。食品の提供には広い場所が必要です。また1か所だけでやっても届かないところも出てきます。そこで、区内にある20か所の子ども食堂の稼働日に同時にパントリーを行って、頑張っている子育て家庭に食料品を無料配布できないか、区内の余剰食品の循環を各所でやっていく、移動式のパントリーを思いつきました。しかし、設立から日が浅い私たちには問題がありました。会場を借りるにも、子ども食堂の材料を揃えるにもお金が必要なのです。
ばぁばらの団体設立に向けて、地域福祉助成対象に選出されるべく相談していた杉並区社会福祉協議会の中島さんにこの想いを伝えたところ、未来をつなぐ子ども資金(以下、子ども資金)の助成金を教えて頂きました。申請額は10万円。
子どもの孤食貧困対策として夏休み中に3回「ランチcafe」と称した食事提供を試験実施し、ニーズは明確になりました。従来事業に加え、月1回程度+長期期休暇中5回程度の子ども食堂をばぁばらの正式な活動としたい、また、利用家庭への支援にパントリーの設置も視野に入れたいという想いが強くなりました。助成選考会の発表原稿を柴田が作り始めるとともに、区内20か所の子ども食堂にパントリー活動を広げる前に、まずはばぁばらが行うフードパーティー(プレフードパントリー)として、子ども食堂とパントリーの同時開催へ向けて動き出しました。

子ども食堂(会場:西荻みなみ)

2.今後、助成金で行うこと

選考会では、「食品衛生上の事故に気をつけること」という条件のもとに助成金を受領できました。12/7(土)12~15時に「ばぁばらクリスマスパーティー」と称して、「まちなか・コミュニティ西荻みなみ」(以下、西荻みなみ)で子ども食堂と初のパントリーを行います。区内のシングルママパパ世帯を対象に、楽しく集って食事を楽しみ、気後れすることなく家族のための食品を持ち帰ってもらう試みです。日々の暮らしに追われていると食事を楽しむ余裕がありません。本来、楽しむものである食事の支度が大きな負担になってしまいがちです。楽しめなければ栄養にもなりにくいので、安心して安全に食事を楽しめる場を提供します。2018年12月にも知人を中心に十数名の参加者で「ばぁばらフードパーティー」を行いましたが、食材を必要とする家庭に低額で食材を提供するのは初めてです。浅草橋にある、日本初のフードバンク「セカンドハーベスト」とばぁばらが契約して、食材を取りに行くところから準備をします。そのほか、区内企業フルタ製菓、丸美屋食品にもご協力いただき、下井草農園からの野菜、地域のかたからお米のご寄付、フードドライブから余剰食材をいただき、たくさんの準備がはじまりました。

3.現在の活動内容

①アフタヌーンカフェ
1か月に3回、木曜の午後、西荻みなみで、コーヒー・お菓子付300円で気楽に話せる会を行っています。予約不要のお茶飲み会です。毎回、心づくしのケーキなどを用意してお待ちしています。対象者は、乳幼児のお母さんや子育てに行き詰まった人、のつもりですが、想定している方はなかなか来ず、実際は西荻みなみの世話役と地域のおっちゃんたちの参加が多いです。ここでまちの人たちの話を聞き、ニーズをつかんでいきます。お子さんにも参加してほしいので、子どもが楽しめる工作やゲームの用意もあるキッズプレイスとコラボしてます。回を重ねていくにつれ、西荻みなみに集まるお母さんたちが、参加する子どもを我が子との区別なく自主的に見るようになってきました。できるだけ、ゆったりとした場所作りを目指しています。

アフタヌーンカフェのチラシ

 

②連続講座の開催

子どもに寄り添うには知識が要ります。何より難しいのは、「寄り添い方」です。押し付けにならないよう過不足なく力となるには、充分な知識と心得が必要です。ばぁばらでは、そのための連続公開講座から活動をはじめました。
子どもの心の痛みを知り、接する心構えを学ぶ「ばぁばら連続講座」(全5回)と、子ども電話相談「チャイルドライン」講座(全8回)です。

えんたくん「ばぁばら連続講座」長谷川俊雄先生のワークショップより
「えんたくん」とは、対話型ワークショップでよく利用されるツール。
丸い1mほどの段ボールの板に、円形の紙を重ねたもので、課題解決などに用いる。参加者は、円座になって膝の上に「えんたくん」を乗せ、自由にメモを取りながら会話する。

③会員募集
会員になって頂くには、ある程度の勉強をしてほしいと思っています。現在、共同代表2名のほか、スタッフ5名(2019年11月現在)体制です。会員になりたい方は、上記②の2つの受講が必須になっています。地元で頑張っている教員志望の若い方など、会員になりたいと言って下さる方がいらっしゃるので心強いです。もちろん、知識を身に付けて頂ければ、どなたでも会員になれます。


講座の様子

4.「ばぁばら」団体設立の経緯と想い

共同代表の一人、柴田は、子ども電話相談「チャイルドラインすぎなみ」の代表もしています。2014年に開設したボランティアグループで、全国にある72のチャイルドラインのひとつとして、全国統一番号にかかってくる電話を杉並区在住者を中心とするメンバーが交代で受けています。私、能登山は、近所の「おじちゃん・おばちゃんクラブ」の代表として、「西荻・寺子屋食堂」「ワイワイ食堂」など子ども食堂」の運営を行い、2016年に「杉並子ども食堂ネットワーク」を作りました。2018年、二人の地元である西荻窪に「西荻みなみ」ができたのをきっかけに、チャルドラインや子ども食堂ではできない支援をと考えて作った団体が「ばぁばら」です。

5.未来をつなぐ子ども資金に思うこと

子ども資金は、市民の力で善意の循環が成り立っているのがいいなあ、と思っています。今回は、自分たちの活動が助成金を受ける立場になりましたが、子ども資金には2001年に設立された当時からずっと関わっています。20年前に、おやじの会のメンバーが一員となって子ども資金を立ち上げたことはセンセーショナルでした。子ども資金の助成金は、市民の力で立ち上げたものなのでハードルが低く、申請者が慣れていなくても「伝えたい気持ちが伝わる助成金」だと思います。
団体の活動全般に対しては、最近は20年前と比べると若い人たちが子ども資金の活動に無関心もしくは理解が足りないように感じます。時代の価値観が違ってきて、昔とはワクワク感が違うとでも言えば良いのでしょうか。「ワクワク!」をどう再現していくかが、子ども資金という良い仕組みの課題かもしれません。
チャリティー・ウォークについては、チャリティーを「寄付」という言葉にすると、「施す」感が出てくる気がします。子ども資金に自分たちの参加費を収める、という気持ちに皆がなってくれる社会だとうれしいですね。

6.ばぁばらが目指す姿

シングルマザーやファーザー、見えない貧困の環境にいる子どもの子育ちを支援することを目的とします。西荻みなみを皮切りに、今後、区内各地で場所を借り、その地域の社会資源とともにパントリーも含めたフードパーティー(食事提供を含む)を展開する予定です。
ばぁばらは、子育ち・子育てを子ども個人や家族の問題としてではなく、「大人たちが子どもたちを育てる、まちの課題」としていくことを目指しています。

2018年11月   杉並区社会福祉協議会2019年度地域福祉助成対象に選出
      ボランティア団体ばぁばらの設立と運営

2018年12月  「ばぁばら」設立
2018年12月   アフタヌーンカフェ(お茶とお菓子の提供)開始 
     (対象者:近所のおっちゃん、おばちゃん)

2019年5~7月  講座「子どもを知ろう」 全5回

2019年7~8月  子ども食堂実施 全3回 (対象者:子ども)
2019年8月   子ども資金に助成金を申請
2019年9~11月 子ども電話相談「チャイルドライン」講座 全8回

2019年9月  子ども資金の助成金を受領

2019年11月  杉並区社会福祉協議会より地域福祉助成金を受領
     (用途:下記12/7のパントリー会場費)

2019年12月   ばぁばらクリスマスパーティー

     (食事提供と同時に初パントリーの実施)


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