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助成団体の活動例「任意団体 すぎなみ食物アレルギーの会」

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「任意団体 すぎなみ食物アレルギーの会」

杉並チャリティー・ウォークの助成は2種類あります。新規設立団体への支援と既存団体の新たな活動への支援です。新規団体への助成例をご紹介します。団体設立から2か月の2018年9月に助成金を受領し、3か月目に助成金を利用してイベントを行った、「任意団体すぎなみ食物アレルギーの会」です。代表の佐藤香理さんに団体立ち上げの想いと目指す未来をお聞きしました。

1.「すぎなみ食物アレルギー」はどういう団体ですか

杉並区で初めてとなる食物アレルギー児とその家族のサポートを続ける団体です。「いつか食べられるようになるその日まで」をスローガに掲げ、食物アレルギーについての情報交換や学びの場を提供し、多くの皆さんに理解してもらう活動をしています。食物アレルギー児が安全で楽しく豊かな生活が送れる環境づくりを目指しています。

2.助成金を受けようと思ったきっかけと申請まで

特に乳幼児の食物アレルギーについて周知したいという一心でした。私の次男には多品目の食物アレルギーがあります。生後6か月の時、初めて与えた粉ミルクを吐き顔が腫れ上がりました。その後、1歳で重度の食物アレルギーと判明しました。しかし、無知であった私は、アレルギー専門医の診断は受けず近くの小児科クリニックの医師の指示通りアレルギーのあるすべての品目を5年間も完全除去していました。5歳の時、保育園を転園したのがきっかけで、初めてアレルギー専門医を受診しました。その医師から「今まで診てきた患者の中で5本の指に入るくらい重度だ。」と言われました。食物アレルギーは乳幼児に多い鶏卵、牛乳、小麦、大豆のアレルギーは3歳までに5割、小学校就学前までに7-8割が治ると言われています。次男はその治るタイミングを見事に逃していました。「無知の知を知れ」ということはこれかと思いました。どうして、もっと早くアレルギー専門医を受診して、正しい情報を得なかったのだろうと悔やんでもくやみきれない気持ちでした。現在その次男は小学生になりましたが、給食も対応できず、毎日完全弁当で皆と離れたところで一人食べています。同じ思いを他の子ども達にはしてほしくない。その想いから早期治療の重要性を伝えるべく団体を設立しました。しかし、活動に使えるお金がまったくありませんでした。設立と同時に、無償ボランティアの方にお世話にならない限り活動ができないとわかり、愕然としたものです。地域団体の相談に乗って下さる、すぎなみ協働プラザへ行った際に、未来をつなぐ子ども資金の助成金を知りました。助成金をどうやって申請すれば良いのか、そこからの勉強でした。申請資料を作成するに当たって、経費の欄をどう算出したら良いか初めて知りました。人前でプレゼンするのだからと練習も何回もしました。晴れて助成金を頂けるのか、プレッシャーで押しつぶされそうになったのも事実です。正直言って、審査に通る自信は全くありませんでした。

3. 助成金で行ったこと

助成金で長男と次男が通う杉並第二小学校にアレルギーについて書かれた本を提供すると共に、4ヶ月に渡り杉並第二小学校全児童を対象に勉強会「食物アレルギーってなんだろう?」や、絵本の読み聞かせを行いました。


また、「特定原材料27品目不使用お菓子の試食会&食物アレルギー勉強会」も行いました。皆さんに食物アレルギーについて興味を持って頂きたかったので、食物アレルギーを持たないお子さんにも、アレルギー対応食品を食べて頂きました。食物アレルギー対応食品がどのようなものか知ってもらい皆で食べる楽しさを知ってもらう良い機会をつくることができました。

勉強会では、食物アレルギーについての説明、食物アレルギー絵本読み聞かせ、食物アレルギーゲームをしました。ゲームは、最初にアレルゲンカードを配り、そのカードに描いてある絵を自分の食べられないアレルゲン食品とします。その食品を含まずに、バランスよく食事のメニューを揃えられた人が勝ちとなります。大人も子どもも楽しく学びました。

4. 助成金を受領してから

「助成金」というものの存在を知り、他の助成金にも挑戦しました。2018年9月に「ニッポンハム食の未来財団」の団体活動支援助成36万5千円を得て、「みらいバッチ」を1,000個作りました。

最近ではよく見かける、「おなかに赤ちゃんがいます」というマタニティバッジの食物アレルギー版とお考え頂ければと思います。食物アレルギーは、外見からはわからないので見過ごされがちなのです。食物アレルギー児を持つ全国のお母さんから「こういうのが欲しかった!」と大変ご好評をいただきました。また、2019年3月にはLINEのスタンプを作りました。特定原材料7品目やアレルギー症状を絵柄と文字でわかりやすくかわいらしく表現したものです。日常化しているLINEのやり取りの中で気軽に使って頂けるのでないかと期待しております。

販売価格は1個120円です。アレルギー児を家族に持つ者の気持ちをデザイナーさんに表現して頂くに当たり、苦労もありました。今思えば、デザイン依頼時は、ああでもない、こうでもないと大変だったのですが、自分たちの力でお金を得て会を運営して行くぞ!という覚悟が勝っていたように思います。会を自活させていこう、という思いが強くなったのは、助成金を頂かなくては前に進めなかった状況、そして、助成金を頂いたおかげで未来が開け始めたことが理由だと思います。

5. 未来への夢

2018年8月に杉並区で初めて、食物アレルギー児とその家族のサポートする団体を作りました。歩み始めたばかりですので、今までは団体を知って頂いて、会員を増やす点に注力してきました。今後はさらなる知識を得て、それを会員や子供を持つ親、そして多くの人々に伝えていきたいです。多くの人が多様性を受け入れ、アレルギー児が何不自由なく生活できる環境をつくるのが夢です。代表である私自身は、数年かけて看護師になりその後、小児アレルギーエデュケーターの資格を取得しようと猛勉強中です。 

6. 未来をつなぐ子ども資金に思うこと

未来をつなぐ子ども資金の助成金のおかげで、「食物アレルギーのことで悩みがあるお母さんたちの役に立ちたい!」この想いを形にできた瞬間を味わいました。今回は助成金を受けられましたが、仮に頂かなかったとしても、申請の過程で会に必要な事柄を考え、整理ができたことは大きな収穫です。会費がいくらで会員が何名いたら会が運営できるのか、何年後にはどうなっていたいか。会を作ったのですから、そういう点は考えなくてはならないわけですが、文字にして他の団体に提出して、内容を大勢の前でプレゼンする機会によって、会の理念、目的、計画、予算等がハッキリしてビジョンが再確認できたのは、大変ありがたい機会でした。このような機会を与えて下さった未来をつなぐ子ども資金に感謝しています。

「すぎなみ食物アレルギーの会」のあゆみ
2018年8月 任意団体「すぎなみ食物アレルギーの会」として設立
2018年9月 未来をつなぐ子ども資金助成金を受領
2018年10月 日本ハム食の未来財団の助成金を受領
2018年10月~11月 杉並第二小学校全児童「食物アレルギー勉強会&絵本読み聞かせ」
※未来をつなぐ子ども資金
2018年11月 社会医療法人 河北医療財団 河北総合病院主催
      「around健康ライフ 2018」出展
2018年11月「特定原材料27品目不使用お菓子の試食会&食物アレルギー勉強会」を2回開催
※未来をつなぐ子ども資金
2018年12月 杉並区教育委員会共催 家庭教育講座「食物アレルギーってなんだろう?」
2019年1月 松ノ木児童館 食物アレルギー講座開催
2019年2月 杉並区主催「第14回すぎなみ・子ども子育てメッセ」出展&食物アレルギー講座 開催2019年4月 第7回阿佐ヶ谷ママ&キッズEXPO出展&食物アレルギー座談会開催

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