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助成団体の活動例「NPO法人ゆるゆるma~ma(マーマ)」

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「NPO法人ゆるゆるma~ma(マーマ)」

杉並チャリティー・ウォークの参加費として集まったチャリティー資金は、次代を担う子どもたちの健全育成を図る活動に支援助成しています。この助成金の受領を機会に大きく発展した活動の例をご紹介します。杉並区和田を中心に活動する団体、「NPO法人ゆるゆるma~ma(マーマ)」です。理事長の小松崎明子さんにお話を伺いました。

1、「ゆるゆるma~ma」法人設立の経緯と想い

短大で保育を学んだ後、幼稚園に勤務しました。その後、ベビーシッターとして個人で動いていた時に、「ママ達の孤(子)育ての不安や悩みに寄り添いたい」という思いが募り、いろいろ人に頼りながら、ゆるやかな子育てライフを送ることができるようになるための一助となることを目的として、ベビーシッター仲間2人と2005年に『キツキツママからゆるゆるママへ』をテーマに、子育て支援グループ「ゆるゆるma~ma」を立ち上げました。

2、未来をつなぐ子ども資金からの助成を受けるまで

団体設立の翌年、2006年に「子どもの応急手当講座」を開催しようと計画しました。講座中はママたちが参加しやすくなるように一時保育をしたい…しかし、託児をしたくても人件費が捻出できず考えあぐねている時に知ったのが、未来をつなぐ子ども資金の助成です。「人件費を作る為には、どうしても助成金審査に通らなくては!」必要な経費を1円単位まで計算して、プレゼンテーションする原稿は何度も書き起こしたものです。プレゼン前日にはグループ関係者の前でリハーサルもして内容を練り上げました。プレゼン後、一緒にいたスタッフが都合で帰宅し、審査結果が出るまでドキドキしながら一人で待ちました。申請金額満額の55,300円を獲得した喜び、本当に本当に頑張って申請に挑戦した数週間は、十数年経った今でも心に残っています。

3、初の助成金を受領してから

助成金の申請方法がわかってからは、必要に迫られる度にその他の各種助成金に応募して、事業を拡大して行きました。現在、団体の子育て支援の拠点でもある「はっぴーほーむ」も立ち上げ時に助成金を頂いて開設しました。この助成金事業には全国から800以上の団体が応募してきました。そのうち、採択されたのは200数十団体。そのような倍率の中、私達の出した事業が採択されたことは大きな自信につながり、ますます地域の子育て家庭のサポートを強化していこうと決心しました。

2007年 キリン福祉財団 
2011~12年 東京都新しい公共の場づくりのためのモデル事業
2013年 独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業 
2015年 杉並区長寿応援ファンド ささえあい活動助成事業

上記は、頂いた助成金の一部です。2012年には任意団体から特定非営利活動法人(NPO法人)となり、団体の活動を更に拡充しました。

4、現在の活動内容

地域のパパ、ママ、キッズを応援したい!という基本理念は変わりません。主な活動は、下記の通りです。子育て支援の立場から、常にパパ、ママ、キッズと同じ目線で、楽しく活動して行きたいです。

(1)夜間保育「はっぴーほーむ」の運営
(2)育児講座・子育て相談の開催
(3)お迎え付英会話教室の運営(対象者:幼児~中学生)
(4)杉並区立ゆうゆう和田館 受託運営業務
(5)ゆうゆう館協働事業 シニア向け生涯学習講座の企画運営
(6)子ども食堂「はっぴー食堂」の運営
(7)イベント運営企画

(1)夜間保育「はっぴーほーむ」の運営

夜間保育「はっぴーほーむ」での1コマです。保育園や学童クラブまでお迎えに行きます。 はっぴーほーむでは、他のお子さんやスタッフと遊んだり、食事をしながら、パパやママのお迎えを待ちます。
第2のお家として、スタッフが寄り添いながらお子さんが安心して過ごせるように心がけています。親御さんと、お子さんの成長を見守ることが、私達の喜びです。

(5)ゆうゆう和田館協働事業

 

東日本大震災チャリティーバザー
ゆうゆう和田館の年に一回のチャリティーバザーは、毎回1時間で主要な品物が無くなるほどの盛況ぶりです。

お客様に安全に楽しんで買い物をして頂く為に、ゆるゆるma~maスタッフはお客様の列を整理したり、説明をし続けながら大忙しの売り子さんとなっております。

(5)ゆうゆう和田館協働事業「歌小屋」

この日の「歌小屋」の参加者は女性ばかり11名。スクリーンに映しだされた歌詞を見ながら大きな声で、文部省唱歌や昭和歌謡などを交互に歌います♪
参加している高齢者さんが「この歌は歌いづらいなぁ」と言うと、「脳の活性化になるでしょ?」と講師の先生が返す様子は掛け合い漫才のようです。
和気あいあいと言いたい事を言い合える空間になってきた昨今ですが、気を抜かないように見守っています。

5、未来への夢

私達は当初子育て支援を目的として活動を始めましたが、現在では支援の枠を決めずに幅広い分野で活動をしています。ゆうゆう和田館での活動も、商店街での活動もすべて地域の子育て支援につながると考えているからです。今後は今まで培ってきたネットワークをフルに活用し、違う分野で活躍されている個人や団体さんと共に地域のお助けマンというような存在になっていきたいと思います。それぞれの分野で不安や悩みを抱えている方々の情報を出来得る範囲で共有し、各々ができることで支援していく、そんなつながりのある地域支援を目指し、「未来」というより「近い将来に実現」できるように努力中です。

6、未来をつなぐ子ども資金に思うこと

杉並チャリティー・ウォークの助成がなかったら、「ゆるゆるma~ma」という団体はここまで発展できなかったと思います。あの助成金の申請で、「助成金というシステム」と「助成金を利用するノウハウ」を知りました。これからも、「ここぞ!」という時は助成金を申請すると思います。でも、助成金があることを当然と思わず、その事業を継続・拡充するために団体自身が努力していくことは、非常に重要です。未来をつなぐ子ども資金に感謝すると共に、「自立の大切さ」を肝に銘じて今後も地域の為に活動していきたいです。

「ゆるゆるma~ma」のあゆみ

2005年 子育て支援の任意団体「ゆるゆるma~ma」を設立
  子育てサロン「ゆるゆる団らん」を公共施設を借りながら始める
2006年 未来をつなぐ子ども資金の助成金を受領 (子どもの為の応急手当講座)
2007年 キリン福祉財団のキリン子育て公募事業助成金を受領 (親子芋ほりバスツアー)
2009年 杉並区立ゆうゆう和田館の管理運営事業を受託
2011年 震災から4か月後、他3団体と地域住民の交流を目的とした「はじっこまつり」を始める
2011~12年 東京都「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」の助成金を受領
2012年 特定非営利活動法人(NPO法人)となる
2013年 独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業の助成金を受領 
      (地域でつながる安心子育ての輪事業)
2013年 夜間保育「はっぴーほーむ」開設
2014年 公益信託 オラクル有志の会 ボランティア基金の助成金を受領(施設整備)
2015年 杉並区長寿応援ファンド ささえあい活動助成事業の助成金を受領
      (住みやすいまちづくり)
2016年 子ども食堂「はっぴー食堂」(月1回開催)運営を開始

http://www.sugi-chiiki.com/yuruyuruma-ma/

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